【文京学院大学】環境教育研究センターの地域に密着した活動(2013/01/22) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【文京学院大学】環境教育研究センターの地域に密着した活動(2013/01/22)

手前から、細谷さん、星野さん 記者:佐藤
 
昨年12月、エコプロダクツに出展していた文京学院大学環境教育研究センターに行ってきました。
取材当日は、センター職員の森下さん、学生の星野さん(4年生)と細谷さんに(3年生)お話を伺いました。
こちらの活動は、ゼミやサークル単位ではなく、環境教育研究センターでその都度参加者を募って行っているとのこと。
環境教育研究センターのサイトを見ていて、毎週何かしらの活動を行っていて、なんでこんなにやっているのか? 疑問をぶつけてみました。

 佐藤:現在、すごく様々な活動をしていらっしゃいますが、まず、センターで活動をはじめるきっかけは?
星野:授業で農業や環境のことを勉強していても、それを実践するフィールドがなかったので、それが
    きっかけになったんだと思います。同じ市内で同じようなことをやっているとこはないか、という
    ところから探しはじめました。

佐藤: 毎週、何かのイベントがありますよね?なんでこんなにやっているんですか?
星野、細谷:自分たちでやりたいことを計画たてたり、地域の人からのリクエストがあったりして、いつの間にか
       活動が乱立して毎週もしくはそれ以上になってしまっているのです。
       今では、活動が忙しくて、それをこなすことで精いっぱいになってしまう時もあります。

佐藤:でも、楽しいからここまで続けられてるんだと思いますが、何が楽しいですか?
細谷:面白い経験がいっぱいできることです!(←これは間髪いれずに即答でした) 
    いろんな人に出会って、いろんなことが出来てすごく面白いです。
星野:人とのつながりが一番です。活動しながらいろんな人とつながってそれをきっかけにいろんな経験が
   できるので、それが楽しいです。
   僕、実は大学入ったとき、駅からキャンパスまでの道を、何もなくてあんまり面白くなさそうな学生生活に
   なりそうだと暗い気持ちで歩いてたんですよ、でもセンターの活動を始めてから、何もないと思っていた
   ふじみ野市が全然違って見えて、こんなに熱い場所だったのか!って見方が変わったんです。
   地域の見え方は180度変わりました。
細谷:町を歩いてると、誰かしらに会いますよね?
星野:1年生のころは、商店街に寄るなんて思ってもみなかったんですが、今は誰かしら知り合いがいるんで、
    寄ってみようかなとか思うようになりました。 佐藤:このセンターのポリシーに「地域がキャンパス」とありますが、まさにそんな感じなんですね?
星野:地域の人とのつながりが基盤にあって、それをきっかけにいろんな活動が発展していく感じです。
    たとえば、福島の農村の野菜をふじみの市で代行販売したり、東北への震災ボランティア、
    ふじみ野市内での田んぼを借りたお米作りもそうですし、本当に一緒にやっています。

<地域の人との活動を紹介します!>
◎NORA
・地域の人たちと一緒に「田起こし」から「収穫」までの一連の流れをほとんど手作業で行う田んぼ作業です。
  身近な自然を全身で感じることができるかけがえのない場所です。

◎環境教育活動
・学生が先生となって、地域の幼児や小学生、高校生などの将来世代へ自然環境の大切さや楽しさを  遊びや体験教室を通して伝えています。

◎まちづくり活動
・私たちの大学のある「ふじみ野市」で市民・行政・学生が協働で様々な環境活動に取り組んでいます。

◎東北支援活動
・地域の方々と一緒に被災地支援ツアーの企画・運営をし、被災地での瓦礫撤去作業や仮設住宅地での
 イベントなどのボランティア活動をおこなっています。
・震災前からグリーンツーリズムなどの深い関わりをもっていた「福島県郡山市逢瀬町」の農家さんたちが
 原発事故以来「風評被害」を受けて困っていると
 いうことで今までの「恩返し」の気持ちを込めて新鮮で美味しい野菜や逢瀬町の特産物の代行販売など
 の支援活動に取り組んでいます。

佐藤:では、逆に活動をしていて嫌なことや苦労したり大変だったりしたことは?
細谷:企画がうまくいかないこと、参加する学生が集まらなかったり、ドタキャンだったりすることかな。
   あとは、活動が多くて活動しすぎて、自分見失っちゃったりすることがあります。
星野:人がうまく動いてくれない、目的をもってイベントを企画してもなかなかそれがみんなに伝わらず
   うまくいかなくって、もっと他のやり方があったんじゃないかと自分に対しても歯がゆい思いをします。
星野、細谷:でもそれで許す心もついてきました。そういうのも学べましたね。
佐藤:社会人のような経験を積んでいる二人、将来はどのようなことを考えているの?
細谷:活動を通してわかったんですけど、僕は、人を助ける、社会のためになるような人になりたいと思いました。
   活動を始める前は、全然そんなこと考えもしなかったんですけどね。
星野:暮らしも仕事もコミュニティーを広げすぎない、目が届く、手の届く、顔の分かる、気持が届く、コミュニティー
    をつくりたい、小さいコミュニティーの中で、自分の力がどう発揮できるか、そしてそのコミュニティーを
    つなげていけるようなそんな将来を考えています。

星野:だから、このセンターの中でも名鑑を作り始めたんです。(添付写真参照)
   名鑑に簡単なプロフィールを書いてもらって、みんなのことを知れば、活動にも活かせると思うし、
   みんなのことを知ることで、よりいい関係が築いていけますから。
佐藤: 今後はセンターの活動をどのようにしていきたい?
星野、細谷:今、本当に活動の幅が広がっていて、正直、こなすことで精いっぱいなんで、活動を振り返って
       反省したり目的を考える時間もないので、毎回同じ反省してしまったりしている。
       これからは、もっと目標目的を絞って、活動の方向性を考えながらやっていかなければ
       いけないと思う。幅が広がり過ぎてしまった活動内容を整理する段階にきていると思う。
 
本当に、パワフルな活動にびっくりしました。これだけよく企画して実行できていると感心します。
この取材をしてみて、本当に地域の一部なんだと改めて感じました。
地域がキャンパス、まさにその通りです。
取材させていただいた星野さん、細谷さん、彼らは楽しそうにセンターでの活動のことを話してくれて、
このセンターの活動で大学生活が一変したとも話してくれました。
そしてその活動をセンターの先生方がバックアップしているんだなと感じました。
そして、そして、こんな学生生活が送れる彼らをうらやましく思いました。

星野さん、細谷さん、環境教育研究センターの皆様、ご協力ありがとうございました。
そして、今後の活動に期待しています!!

フォトギャラリー

作り始めた名鑑

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