【早稲田大学】学生環境NPO環境ロドリゲス「えこのわぐま」の活動(2013/02/06) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【早稲田大学】学生環境NPO環境ロドリゲス「えこのわぐま」の活動(2013/02/06)

田口さん、高野さん 記者:高橋

今回は、早稲田大学学生環境NPO環境ロドリゲス15代目代表の田口さんと、その中の企画のひとつである「えこのわぐま」代表の高野さんにお話を伺ってきました。

環境ロドリゲスさんは、1997年から早稲田大学で発足されたそうで、お話を伺ったえこのわぐまさんをはじめ、いくつかの企画ごとにチームに分かれて活動されているそうです。

えこのわぐまさんは昨年12月26、27日に開催された第10回全国大学生環境活動コンテスト(通称エココン)で最終選考に進まれました。

エココンの感想も交え、活動についてお話を伺いました。

*****

○まずはエココン入賞おめでとうございました!参加されてみていかがでしたか。

高野さん
参加するときに準備を沢山してきた分、当日は学生らしさを大切にする心持ちでやって欲しいとメンバーに言ってきたので、思ったより楽しく参加できました。

-----入賞については?

高野さん
入賞できるとは・・・正直思っていませんでした。自分達の活動自体に誇りを持ち、十分に発信できるという同意の元に参加してはいましたが、まさかできると思っていなかったのでびっくりしました。

○一日目はグループワーク選考が多かったと思いますが、二日目の最終選考を迎えるまでにアピールすることを再度相談されたりしたんですか?

高野さん
時間を急遽作って会場の時間が許す限り準備をしました。
一日目のグループ選考が活動の内容を発表するだけではなく、審査員の方々、一般来場者の方々、さらにエココン参加者の方々から活動についてのフィードバックを頂ける場だったんです。
そこで新たに自分達の強み弱みだったり、今まで気づかなかったアピールできる部分だったりを知ることができました。
そうして情報をどんどんと更新していって、最終選考ではまた新しい一面を見せることができたかな、と思っています。

-----他のグループの方から分析をしてもらって、それを反映するという仕組みがエココンと他のコンテストとの違いかなと感じましたが、刺激を受けることは・・・

高野さん
多かったですね。

○エココンに出場しようと思った理由は?

田口さん
エココンにはもともと、毎年ロドリゲスが個々の企画単位で出場していたんですが、2012年度は全企画に出場するかどうかをたずねたところ、このえこのわぐまを含む2企画が出場する運びとなりました。

高野さん
えこのわぐまでは、2012年度にエココンのお話を頂いたのが本番の2ヶ月前で準備が間に合うか不安だったため、2013年度のエココン出場を目指していました。
それでもまず私は現在一緒に活動しているメンバーの想いを尊重したかったので、仲間の意見を聞いたところ意外とみんな乗り気だったんです。
チームの話し合いで、もし2013年賞を取ることを目指して活動していくのなら、2012年度に出場する経験も大切だということになりました。
また今まで外に出て行かないプロジェクトだったのですが、学祭での環境対策というえこのわぐまの活動が今でも十分に自信を持って発信していけるものなのではないかという意見も出て、今回出場を決めました。

○来年も入賞を目指して是非頑張って頂きたいです!
 それでは、改めてまず環境ロドリゲスさんについて教えてください。

田口さん
1997年12月の発足以来、僕ら二年生で現在15期目まで続いています。毎年新しい企画が発足したり、ロドリゲスから独立したりと変化するのですが、現在は5つの企画が活動しています。
そのうち、えこのわぐまは12名で活動しています。この企画は人数がわりと多い方で、5~6人で活動している企画もあります。
もともと早稲田の学生達が社会人の方や他の環境サークルを立ち上げた方々に色々アドバイスを伺ったりして発足し、4期目くらいで人数が増えたと聞いています。
今では早稲田生以外にも日本女子大学や慶応大学、東京都市大学の学生もいます。

○お二人が環境ロドリゲスに入ったきっかけは?

田口さん、高野さん
新入生歓迎会でもらったたくさんのチラシの中でロドリゲスのビラが目に留まって(かわいいリスのビラだったそうです)、説明会で話を聞いたところ惹かれたので、参加することにしました。

-----もともと高校生の時から環境活動に興味があったんですか?

田口さん
実はそういうわけではなかったんです。

高野さん
私も環境活動やボランティアはやってきていなかったんですが、大学に入ってからやりたいことの一つにボランティアがありました。
でも自分の大学にそういったサークルがなかったので、ロドリゲスのビラを見て楽しそうだなぁと思って参加しました。

○活動について

田口さん
環境ロドリゲスは企画がメインなので、幹事長の仕事はあまり大変じゃないんです。
実際の企画の責任者の方が大変なんじゃないかなと思います。
幹事長はいろんな企画に遊びに行けるので、いいポジションなんじゃないかと思います。
ロドリゲス全体では、月一で議事録をどう取ったらいいかとか、スキルアップの面での集会をやっています。

○続いて、えこのわぐまさんの活動概要を教えて下さい。

高野さん
大学や高田馬場駅など、早稲田界隈のごみ問題の解決を目指すという理念を掲げ、活動している企画です。
早稲田大学三大祭(9月の地域のお祭りである地球感謝祭、10月の稲門祭、11月の早稲田祭)での環境対策や環境負荷の軽減と、新歓期のビラ拾い活動の4つを軸にしています。

○ビラ拾い活動以外では具体的に何をされていますか?

高野さん
三大祭では来場者へのごみ分別指導やお祭り出店団体へのごみの再分別指導、後は早稲田大学や地域の方々、主催者からのニーズを常に把握しながら活動しているので、例えば今年生ごみの臭いがひどかったと言われれば、来年からはその解決に取り組んだりしています。
三大祭それぞれの準備段階では、運営会議に常に参加し運営側に立って完全に環境面でのリーダーシップを任されています。
今ですと、そろそろ新歓期の活動に向けて話し合わなくてはいけない時期になってきています。

○新歓期のビラはどのくらい集まるんですか?

高野さん
2012年度だと、17万5千枚(!)回収したんですが、その前の代ですと5万枚で済んだ時もあったようです。
雨風が強いと再配布できなかったりするので、天候によって数が左右されます。
回収したビラは早稲田大学の集積所を通じ、提携しているリサイクル業者さんに送ります。
回収してお願いするところまでえこのわぐまが責任をもって、後は業者さんがリサイクルして下さっています。
活動当日は環境ロドリゲスのメンバー全員に協力してもらっています。

○ごみになってしまうビラの数を減らすことについては、何か対策は考えていらっしゃいますか?

高野さん
そこは今までできていなかった部分なのですが、新歓の勧誘活動自体をチラシを配って行うではなく、電子媒体を通し宣伝させるというアイデアをエココンで頂いたんです。
ビラの枚数制限をできる立場ではないし難しいので、長期ビジョンですがいずれそういった方向にシフトさせ、ビラの数を減らしていければと考えています。
今年は一ヶ月前倒しで新歓対策の会議を始めて、少しずつビラの総量を減らす広報活動を強化していこうと考えています。
またエココンのフィードバックの中で、学生さんの日常生活にどのような変化を起こせたかを活動期間の前後で調査し、データを比較できたら結果として成果が出てくるのでは、とご指摘を頂きました。
今年度だと早稲田大学のごみ箱をえこのわぐまで変えていくということはもう決定しているので、なんとかそのときにあわせて調査できればと考えています。

-----今後やりたい活動について何か声があがっていますか?

高野さん
4つのイベントがない夏などに新しい活動をしたいという意見が強いです。
今活発に議論しているものは、早稲田大学以外の学祭でのごみ分別指導と、環境活動を行う団体との交流です。
他大学の環境サークルも学祭で同じような活動をしているので、垣根を越えた勉強会や交流を通して、そこから得た知識を自分達の企画に持ち帰り、学祭での新しい環境対策を生み出していったりすることを今具体的に進めています。
みんなやる気に溢れています!!

○最後に、お二人は今続けている活動を将来どうやって活かしていこうと考えていらっしゃいますか?

田口さん
いずれ社会に出て決断を迫られる立場に立ったとき、環境に配慮した決断をしたいと思っているのが一つと、あとは自分の子供たちに環境について色々と教えられれば良いかなと考えています。

高野さん
自分の活動は祭りという楽しいイベントの中で運営面を支えているという立場なので、この活動から得た楽しいムーブメントを起こすといった意味での知識や経験を社会に出た時に活かしたいと思っています。

*****

お話を伺う中で、お二人からは沢山の仲間と活動を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。
またロドリゲスの他の企画の方々にも今後是非お話を伺いたいです!

取材させて頂いた日は試験期間中だったそうで、お忙しい中お時間を頂きました。
田口さん、高野さん、ご協力ありがとうございました!!

フォトギャラリー

新歓期の様子

新歓期の様子

新歓期のビラ回収の様子

新歓期のビラ回収の様子

ごみ分別活動の様子①

ごみ分別活動の様子①

ごみ分別活動の様子②

ごみ分別活動の様子②

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