【上智大学】SESUSの活動(2013/02/12) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【上智大学】SESUSの活動(2013/02/12)

砂子さん、青山さん 記者:橋本

今回はエココン(全国大学生環境活動コンテスト)で知り合った上智大学のSESUSへ取材に行ってきました。

SESUSは大学院の「地球環境研究科/地球環境学専攻」のゼミから派生した団体です。
ゼミの先生と一緒に、さまざまな環境活動をなさっているそうです。

お話を伺った青山さんと砂子さんは上智大学院の1年生。
お2人が「環境」に興味をもったきっかけについて伺ってみました。

青山さん
私の地元は田舎なのですが、「田んぼがあって、山があって、川があって・・・」という地元の風景が私の原風景でもありました。
大学入学と同時に上京したので、帰省するのはお盆やお正月の季節なのですが、改めて「日本の自然ってきれいだな」と思うようになりました。
どのようにしてその風景を守っていくのか研究していきたいと思ったのが「環境」に興味をもったきっかけです。

砂子さん
大学1~3年生まで、ネパールで植林をするボランティアに参加していました。
現地の人と協力して山に植林をしていたのですが、あるとき植林する前の穴(木を植えるための穴)にごみがいっぱいあるのを目の当たりにしました。
ネパールでは山にごみを捨てるのは当たり前という考え方が浸透しているようで、教育が行き届いていない、廃棄物の処理制度がまだ確立していないと実感するようになりました。
最初は海外に行って遊ぶことができるという楽しさだけで参加していたのですが、その出来事をきっかけに環境政策等に興味をもつようになりました。

お2人ともそれぞれ「環境」に対して熱い想いをもっていらっしゃるなと感じました!!
そんな熱い想いをもっているお2人に、早速活動についてのお話を伺いました。

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*お2人は普段「地球環境研究科/地球環境学専攻」のゼミで勉強なさっているとのこと。

ゼミは基本的に週1回あります。普段は本やテキストを読み進めたり、修論提出に向けてそれぞれが興味のある研究を行ったりしています。その傍らで、企画物として下記のようなものを進めています。

○「ビオトープ」

青山さん
以前から生物多様性や自然環境に興味をもっていたので、横浜自然観察の森へ見学に行ったことがありました。
そこで見たのが「ホタルのビオトープ」です。
ご覧の通り、上智大学はオフィスビルに囲まれていて、「芝生があって、自然があって・・・」というようなイメージにあてはまる大学ではないと感じていたので、せっかくであればビオトープのようなものがあればいいなと思いました。
ちょうどそのとき、大学から助成金が出る企画募集があり、それに応募して実現することになりました。

--ビオトープを作る際に大変だったことは何ですか??

青山さん
助成金を得るために、一次選考:書類審査、二次選考:プレゼンテーションという流れで選考が進んだのですが、その際の書類作りが大変でした。
このビオトープ作成には竹中工務店さんに協力していただいたのですが、図面作成や実際の作業などでよくサポートしていただき、そうしたまわりの方々からの力に非常に助けられました。

--実際にビオトープはどのくらいの期間で完成したんですか??

砂子さん
約3日間で完成しました。早く作業を進められたのも、竹中工務店さんのご協力があったからです。自分達だけで作業を進めていたとしたら、もう少し時間はかかったと思います。

--ビオトープ完成後の学生さんの反応はいかがですか??

青山さん
完成後の反応を調べる調査は行っていないのですが、「ビオトープ」を作る前に学生への事前調査は行いました。
「ビオトープのようなものがあったら嬉しいですか」というような問いに対しては、多くの学生が「あったら嬉しい」というような反応だったので、自信をもってビオトープ作成に取り組むことができました。
また完成後には、上智大学新聞の記者から取材依頼を受けたり、他の地球環境研究科の先生方の間でも話題になって、神父さんを呼んで祝別式も行ってもらったりしました。とても嬉しかったです。

--実際にホタルは飛んでいるんですか??

青山さん
実はまだホタルは飛んでいません。
実現するのはなかなか難しいことですが、今年の夏にはホタルを飛ばしたいと考えています。
そのためには何とかホタルの幼虫を確保し、ビオトープ内の土に埋めたいと思っているので、現在ゼミの先生の部屋でホタルの幼虫のえさとなる「モノアラガイ」と「カワニナ」を飼育しています。

*実は上智大学付近の地形は「谷戸(やと)」と呼ばれるくぼ地のような地形だそうで、ホタルも来やすい環境にあるそうです。近くには赤坂御所や皇居など自然に富んだ場所もあるので、蝶やトンボから、徐々にホタルが来るようになればいいなと考えているそうです。ビオトープ自体も関東の植生を意識した植物を植えているそうなので、早く実際のホタルが来るようになればいいですね!!

○「出前授業」

環境教育に熱心な小学校に対して、大学側から働きかけて実現しました。
実際に指導案から作成し、子供たちに対して授業を行いました。
子供たちの反応も良く、また思った以上に小学生の知識が高かったため、次回はもう少しレベルをあげて授業を行いたいと考えています。

○「環境白書」

大学が発行している環境報告書とは別の冊子になります。
ある先生が声をかけて、学部生が作成し始めたのがきっかけです。
父母会に提出したところ評判がよかったため、さらに質を高めて整理していこうという動きになり、院生の知識を加えながら再編成をしました。
小学生に分かりやすいように作るのは大変でしたが、編集時にはプロの方にも助けていただきながら作成をしたので、非常にやりがいがありました。

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普段の勉強の傍らで、ゼミ内でさまざまな活動が行われていることに、とても驚きを感じました!!
特にビオトープは写真にもあるように、大学内の癒しスポットのようにも見えました。
これからの活動も非常に楽しみですね☆

お2人とも将来は「環境の素晴らしさ」を伝えていけるように仕事をしていきたいとのことでした。
応援しています!!

上智大学/SESUSの青山さん、砂子さん、本当にありがとうございました!!

フォトギャラリー

ホタルのビオトープ作成の様子

ホタルのビオトープ作成の様子

ホタルのビオトープの様子①

ホタルのビオトープの様子①

ホタルのビオトープの様子②

ホタルのビオトープの様子②

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