環境活動レポート
【国際基督教大学】サステナブル・キャンパス・ワーキンググループ/E-Weekに向けた話し合い(2013/03/18)
記者:高橋
今回は、以前エコプロダクツの記事でもご紹介した、ICUのサステナブル・キャンパス・ワーキンググループにお邪魔してきました。
ICUではいくつかの環境サークルがそれぞれ独立して活動していたものの、それらを繋ぐネットワークがなかったそうです。
そこでワーキンググループの皆さんが中心となり、合同で「E-Week」という学内全体を巻き込んだ環境啓発イベントを立ち上げることになったそうです。
イベントの期間、コンセプト、内容・・・実現に向け様々な議題が挙がります。
その中で、エコプロでも話が出ていたリサイクル可能なお弁当箱の話も登場。
中心メンバーである布柴先生や、食堂を管轄している総務部の光永さん、柏井さんも巻き込み、和気あいあいとした雰囲気で話し合われていました。
新しいイベントに向けた会議の様子をお伝えします。
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今回の話し合いでは、大まかにイベントで実施する企画、イベントの期間、広報が議題になっていました。
○実施期間について
E-Weekをどういった形で実現するかで、枠組みも変わってきます。
「5月のC-Week(ICUのCを考える、つまりキリスト教について関心を深めるため、様々なキリスト教に関連したイベントが一週間を通し開催される学内行事)の中に企画として出すか、それとも自分達で独立して実行するか?」
「Weekという名前にすると、期間を一週間に限らなくてはいけないのぁな?」
「人数が少ない中で一週間にこれだけを詰め込むのは難しいよ」
「環境活動って実働的なものが多いから、weekではなくmonthlyにして継続する形にしたほうがいいのでは?」
結果、E-WeekならぬE-Weeksとして、独立したイベントにする方向で進めていくことになったようです。
最終的には4月下旬に開催されるアースデイに合わせて、4月末~5月末の4週間を環境月間としてやってみようということに。
*E-Weekを学内に定着させ、環境について考えてもらえるようにしたいという委員会の皆さんの熱意が伝わってきた場面でした。
○イベントの企画と期間について
話し合いではNGOの方にレクチャーに来て頂くという意見、あまり使われていない自販機を調べ、節電のためのアクションを起こすといった意見などがあがります。
色々出てくる中、「限られた人数のなかでやるには、企画を絞ったほうがいいよね」ということに。
実際に取り組む企画候補としては、環境系NGOの方によるレクチャー、学生による環境キャンパスツアー、FUKUFUKUさんによるいらなくなった洋服を持ち寄って交換する「エクスチェンジ」イベント、音楽サークルによる演奏会と連動したキャンドルナイト、期間を通しての節電運動、地産地消メニューコンテストと合わせたお弁当箱再利用の企画と、盛りだくさんなようです。
企画を絞ると同時に、場所や日程の設定をどうするか、突破しなくてはいけないことも出てきました。
E-Weeksの企画構成についてメンバーの皆さんが課題やアイディアを次々出し合っている様子は期待感とやる気にあふれていて、取材しているこちらも参加したくなるほどでした!
○E-Weeksのコンセプトについて
何を行うにしても、方向性や中心となるテーマが重要になってきます。
メンバーのみなさんは「E-Weeks」ということで、各週に一つずつ「E」のつく単語を当てはめてテーマを決めたら面白いね、ということで次々と単語を挙げていました。(さすがICU生、英単語がどんどん出てきます!)
合わせてテーマカラーも考えようということで、頭をつき合わせて考えます。
最終的にどのような形になるか楽しみですね。
○E-Weeksを成功させるために・・・
ワーキンググループの皆さんを含め、今回は経験のない中で大掛かりな企画に挑戦することになるようです。
そこで先生から、「なるべく多くの人を巻き込んでいくことを考えながらやっていこう」という意見が。
メンバーから、4月に入学する新入生を巻き込むにはどうしたら良いか、新歓にも参加しよう、開催する時間帯も配慮して、なるべく多くの人に参加してもらえるように工夫しよう、と積極的な意見が多く出ていました。
また各企画を進めていく中で、一緒にイベントに参加するサークルの活動経験や人脈を活かし、担当を割り振っていこうということになり、少しずつですが実現に向けて一歩一歩進んでいこうとしていました。
○再利用できるお弁当容器
後半では総務部の方が、ワーキンググループ立ち上げの際から実現しようと案が出ていた、再利用できる食堂のテイクアウト用お弁当容器のサンプルを持って参加されていました。
そのサンプルとは、皆さんもご存知の「リリパック容器」。
導入している学校さんも多く、GREEN WORKS取材班もよく目にしています。
リリパックは単純に導入するだけでは容器回収まで繋げることが難しく、ゴミ箱にそのまま捨てられてしまうことがほとんどだそうです。
リリパックを紹介した総務部の職員さんたちからは、導入する際は回収方法を認知させ、意識を高めるために学生さんの自主的な回収活動が重要という説明もありました。
メンバーの皆さんも今回のE-Weekをリサイクル容器普及のチャンスだと考え、是非実行したいと前のめりになっていました。
そこでE-Weekで学内全体にリリパックを広めるためにどんな工夫ができるか、また意見が出てきます。
最後には実際にリリパックを生産している企業の方の説明を受ける運びとなったようです。
次回はその説明会の様子をレポートさせて頂きます。
*最後に、FUKUFUKU代表で参加していた根来さんと、ワーキンググループの後藤さん、新堂さんにお話を伺いました。
FUKUFUKU 根来さん
・今回のイベントに参加されようと思った理由を教えて下さい。
もともと環境に強く興味を持っていて、学内で自分でイベントを立ち上げようと思ったのでFUKUFUKUのエクスチェンジイベントを企画していました。その時期にたまたま布柴先生にワーキンググループの活動の話を伺ったので、是非一緒にやらせてもらえればと思ったので参加しています。
・今回のイベントについて意気込みを聞かせて下さい。
ICU内では環境関連のイベントや活動があまり多くなく、あっても堅くて参加しづらいことがありました。そのためファッション性を高めて、環境に関心があまりなくても参加できるようなイベントを前々からやりたいと思い、実現しようとしていたのがFUKUFUKUのイベントです。なので今回のE-Weekではワーキンググループのメンバーと一緒に、学内の環境活動を盛り上げる基盤を作っていけたらなと思っています。
ワーキンググループ 新堂さん・後藤さん
・今回ワーキンググループのイベントが大きく動き出しましたが、いかがですか?
後藤さん
嬉しいです!ようやく計画の全体が見えてきたので、あとは春休みにどれだけ準備できるかですね。
新堂さん
やっと現実的になってきたので、環境の活動を広められるよう一つでも多く具体的に動いていけたらなと思っています。
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ICUのワーキンググループもいよいよ本格的に動き出しました。
次は実際にリリパックを製造している、株式会社ヨコタ東北さんの説明の場にお邪魔して取材します。
E-Week実現まで、ワーキンググループの皆さんから目が離せませんね!
ワーキンググループの皆さん、布柴先生、総務部の光永さん、柏井さん、ご協力ありがとうございました!
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