【国際基督教大学】一般教育科目「環境研究」ポスターセッション(2013/07/05) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【国際基督教大学】一般教育科目「環境研究」ポスターセッション(2013/07/05)

ポスターセッション 記者:高橋

今回はE-Weeksでもお馴染み、布柴達男先生が担当されている「環境研究」の授業で行われた、食堂でのポスターセッションにお邪魔してきました。
学生さんたちが自分達の興味のあるテーマを選び、そのテーマについて掘り下げていったものをポスターにまとめ、発表しあっていました。ポスターセッションには授業を取っていない学生さんや職員さんたちも参加し、活気にあふれていました。

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○今回のポスターセッションについて、まずは布柴先生にお話を伺いました。

布柴先生
「環境に関する授業では、講義を聴いて、環境の現状や環境問題の知識を学ぶだけではなく、それをもとに自分に何ができるのか考え、できれば行動に繋げて欲しいと思うのです。このグループプロジェクトはactive learningの一環となるものです。この授業に参加する上で、学生のみんながどういう環境問題に興味を持っているのかを、授業の最初に思うままに挙げてもらったんです。それをグループ分けして、各テーマごとに平均6人集まるように人数調整をしました。そして授業を受けているうちに興味が変わったりしたら移っても良いよと自由な形にしました。グループの中ではまずどうしてそのテーマに関心を持ったのかお互いに出し合って、次にどんなことを詳しく調べたいのかをブレインストーミングしてもらいました。例えばエネルギーというテーマでも、いろいろな切り口があると思うので、似た切り口はひとまとめにし、それらをもとに、どのようなサブテーマを掲げるかなど、コンセプトや方向性をさだめ、グループ研究を行ってもらいました。」

--結論など、どこかしらICUに触れているポスターが多いですね。

布柴先生
「はい。自分達が探求したテーマを理解した上で、どのようなカタチで行動に移せるかを考えてもらい、一番最後はできるだけICUにおいて一歩踏み出すために何ができるかを提案するということを一つの課題として最初に伝えていました。というのは、結局色々調べてもそうなんだー、そうなんだよねーで終わってしまっても何も変わらないので。じゃあ何ができるだろうというのを考え、提案する、そしてその中でできそうなものがあれば、実際に大学のアクションとして学生たちと一緒に実行しようという、こういった流れです。」

○次はポスターセッションを行っている学生さんに質問してみました。まずはICUの電力使用量とゴミについて調べていたグループのお2人。

--どうしてこのテーマを選んだんですか。

学生さん
「日常生活をテーマにしたんですが、地方から東京に越してきて、東京は人が沢山居る分無駄が多いんじゃないかと。もうちょっとやれることあるんじゃないの??と思ったんです。そしてICUの場合だと何があるか考えたときに、電力とゴミの問題がメインだと思って。私は学内の寮に住む寮生なので、ICUのある三鷹市は分別が厳しく、よく分かっていない部分もあって、自己啓発になると思って選びました。」

--この授業を選んだきっかけはありますか。

学生さん
「もともと環境研究に興味があって、環境メジャーがあるからこの大学に入学したので・・・。取りたいなと思っていた授業なんです。」

--環境に興味をもったのは小さい頃からですか。

学生さん
「私は千葉出身なんですが、大分の田舎のほうで家の前も森しかないようなところに住んでいました。それもあるんですが、小学校の頃家を建てるか何かで森がなくなってしまって・・・そのときに森のある環境って当たり前じゃないんだと気づいて、それがきっかけで興味をもちました。」

学生さん
「私も将来、メジャーとして環境研究を取りたいなと思っているんですが、彼女と同じように実家周辺の環境が色々変化して、身近な生物が減ったことをダイレクトに感じたことがあります。もとから自然が好きでしたし、もっと環境について学びたい、私が何かできることないかな、そう思ってこの授業を取りました。」

○次はエネルギー問題について調べていたグループにお話を伺いました。

--どうしてこのテーマを選んだんですか。

学生さん
「最初に関心をもったのが『スマートグリッド』というシステムについてでした。そこからICUにこれを導入できるのかしらというところから始まって、このテーマについてまとめました。結論は『できない』になったのですが・・・」

※スマートグリッドとは・・・
→各家庭に「スマートメーター」を導入することで、電力を管理している機関と双方向の伝達が可能となり、地域内での最小の発電で電力をまかなうことを可能にするシステム。このため従来の大型発電所から遠方へエネルギーを送る際の送電ロスがなく、また自然エネルギーと従来の発電方法を組み合わせ、効率が良いものに自動で切り替えることもできる。

--「スマートグリッド」を知ったきっかけは何ですか。

学生さん
「環境について興味があり、環境についてのメールマガジンに登録していたところ、このシステムが紹介されていたんです。」

学生さん
「ブレインストーミングをした際に、自分達の気になっている単語を挙げていって、面白そうなのがスマートグリッドでした。これをICUに落とし込めないか頑張りました。」

--皆さんは元から環境に興味があったのですか。

学生さん
「私は環境メジャーを専攻したくて、ICUに来ました。他の大学だとあまり環境分野の科目が開かれていないことと、社会のみ、生物のみ、といった特定の方向からのアプローチしかできないんです。ICUなら法律からのアプローチなど、様々な方向から学べるので、自分のやりたいことができるなと思っています。」

学生さん
「環境メジャーを考えているわけではないですが、様々な分野の知識の一つとして、環境のことに興味があったので、この授業を取りました。」

学生さん
「私も環境について少し興味があったのでこの授業を取ったのですが、すーごく面白かったんです。」

学生さん
「沢山の先生がこの授業に来てくださるんですが、それぞれの分野からの立場で授業をしてくださるので、色々な専門から環境について考えることができています。」

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授業に参加されている学生さんたちは皆さん意識が高く、各グループのポスター発表を聞いて熱心に議論していました。
今回のポスターセッションから、次はどのようなアイディアがICUで実行されていくのかも楽しみですね◎

布柴達男先生、学生の皆さん、どうもありがとうございました!!

フォトギャラリー

ポスターセッション①

ポスターセッション①

ポスターセッション②

ポスターセッション②

ポスターセッション③

ポスターセッション③

ポスターセッション④

ポスターセッション④

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