【Climate Youth Japan】Climate Youth Japanの活動(2013/11/12)  環境活動レポート

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環境活動レポート

【Climate Youth Japan】Climate Youth Japanの活動(2013/11/12)

集合写真 記者:橋本

今回はClimate Youth Japan(以下CYJ)へ取材させていただきました。
直接GREEN WORKSへお問い合わせいただき、取材が実現・・・なんとGREEN WORKS初のSkypeを通じた海外への取材となりました!

CYJは2010年春に、気候変動問題に高い関心を持って活動している大学生や社会人によって設立されたネットワーク型NGOです。
活動内容としては①COP派遣事業、②全国での気候変動政策をテーマにしたワークショップ開催(年5回程度)があります。
今月開催されるCOP19でも、メンバーを派遣し、さまざまな発表や活動をなさるそうです。

※COP(Conference of the Parties)※
→1992年の地球サミット(国連環境開発会議)で採択された「気候変動枠組条約」の締約国により、温室効果ガス排出削減等を協議する会議。19回目の今年度は、ポーランドにて開催される。

取材させていただいたCOP19派遣メンバーの矢野拓洋さんは、現在イギリスへ留学中の大学院生。晴れて今年12月にご卒業されるとのことです。環境分野ではなく、建築学を専攻されていらっしゃるそうですが、なぜCOP派遣へ参加を表明されたのか、その思いも含めて、さまざまお話を伺いました。

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【CYJの活動について】

*全国にネットワークがあるかと存じますが、活動拠点はどちらになりますか。
→東京・京都を拠点として、全国にメンバーが散っています。

*所属メンバーはどのくらいいらっしゃいますか。
→コアメンバーは10名弱います。その他にサポーターという積極的に活動へ関わってくれるメンバーもおり、合わせると20~30名程度になります。

*さまざまイベントを開催されていらっしゃいますが、取り上げるテーマとしてはCOP関連のものが多いですか。
→そうですね。気候変動に大きく関わる「エネルギー」や政治参加、国際交渉など国内外の気候変動政策に関わること全般をテーマとして取り上げています。また、COPに関連しているということで、経済産業省や外務省、環境省等の関係者の方をゲストに呼んで、基調講演やレクチャー、勉強会を行っています。さらに、定期的に所属メンバーの知識向上を目的とした内部勉強会を行ったり、「どのような提案をすれば、日本の環境政策が変わっていくか」という声明文の提出を毎年行ったりしています。

*こうしたイベントを行ったあとの効果測定等は行っていますか。
→ワークショップなどのイベントでの参加者の意識変化を測るためにアンケートを実施して測っています。ただ、気候変動問題解決という扱っているテーマの性質上、CYJの活動がどこまで貢献できたかを測ることは、極めて困難です。ただ、官の方々と関わることが多いので、日本のトップで行われていることを一般市民へ伝えるという役割をCYJは担っていると僕個人は思っています。今後も、日本のトップと一般市民の「中間」に位置している団体として、①中間から政策を考える、②中間から環境分野へ興味をもっていない一般市民へアクションしていくという役割を期待していきたいと思っています。

【COP終了後の活動について】

COP19終了後、より若い世代に環境に対する興味をもってもらうために、いくつか取り組まれる予定のイベントがあるそうです。

○交流イベント
環境分野だけではなく、さまざまな分野で活躍している若い世代のゲストの来ていただき、プレゼンテーション等を行うイベント
→高校生や大学生を多く呼んで、自分たちと同じ世代の人がこれだけ活躍しているということを知ってもらう機会にしていきたいと思っています。

○モザイクアート、ムービーの制作
COP期間中に、世界中から派遣されてきたユースにインタビューを行い、その様子を撮影した写真や動画を使って、モザイクアートとムービーを制作
→「日本や日本の若者へメッセージを・・・」という内容でインタビューを行う予定です。制作したモザイクアートとムービーは、いくつかの大学や公共スペースへ展示してもらうように働きかけをする予定です。

--上記のイベントは年内に開催予定とのこと。COPへの参加~イベントの開催等タイトなスケジュールをこなされる矢野さんへ、そのモチベーションについてお話を伺いました。

→イギリスで生活をする中で、海外から日本を見ることが多くなりました。その中で、どれだけ日本に生まれたことが素晴らしかったかと感じる機会も多く、改めて日本への愛国心がわいてきました。自分の世代や、自分よりも若い世代の人たちに対して、自分と同じように日本のことを誇りに思ってほしいという想いが強くあります。そのためには何をしていけばよいのか考えることも多くある中で、着目したのが環境分野です。日本は環境政策の分野では周りの国からよく思われていません。なぜこれだけ素晴らしい国なのに環境分野だけ後進国なのか、もっと環境分野でも誇れる国になってほしいという想いが強くあるので、今回のCOP参加~イベント開催を有意義なものにしていきたいと思っています。

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日本を離れて、改めて感じる愛国心・・・
今まで取材してきた中で初めて聞く環境活動へのモチベーションでしたが、とても素晴らしいと思いました。
今回のCOP19、そしてCYJの活動を通して、少しでも多くの若い世代の人たちが気候変動分野へ興味をもち、「日本」のためにさまざまなアクションを起こしてほしいなと思いました。
私もその一員になれるように、活動へ参加してみたいです。

次回はCOP開催後に取材させていただく予定ですので、どうぞお楽しみに!

CYJの矢野拓洋さん、本当にありがとうございました!

GREEN WORKSを通して、遠く離れたイギリスにいる矢野さんと距離と時差を乗り越えてつながることができたこと、お話を伺えたこと、このサイトを運営していてよかったと、嬉しく思えた取材でした。

フォトギャラリー

勉強会などの様子①

勉強会などの様子①

勉強会などの様子②

勉強会などの様子②

勉強会などの様子③

勉強会などの様子③

勉強会などの様子④

勉強会などの様子④

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