【東京経済大学】エコミーティング(2013/11/22) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【東京経済大学】エコミーティング(2013/11/22)

星さん(左)と森田さん(右) 記者:鈴木

東京経済大学の門をくぐると、視線の先には新しく建設中の建物が見えてきます。大学の職員の方に伺うと、新しい建物にも環境に配慮した設備が備わっているんですよ、と教えてくれました。

ただ今回お話を伺ったのは最新の環境設備についてではなく、大学の敷地の中に学生の手によって作られたという「畑」についてです。お話を聞かせてくれたのは、星さん(3年生)、森田さん(2年生)。今年の夏、この畑で作られたピーマンが学食で調理され、なんとオープンキャンパスの参加者に振舞われたとのことです。学内で作られた野菜を学内で消費する・・・。まさに自然と身近に触れ合うエコな取り組みについて教えてもらいました。

この畑づくりはサークル活動ではなく、環境問題がご専門の尾崎准教授も加わる「エコミーティング」という活動の一環として、十名ほどの学生と一緒に行われているそうです。お二人がこの活動に興味をもたれたきっかけはなんだったのでしょうか。

星さん
「僕が入学した時は、ちょうど震災の時でした。社会的に節電が求められていく中で自分に何が出来るだろうと思いながら大学のポータルサイトを見ていたら、『グリーンカーテンを作る活動』についての広告を見つけました。なにか参考になることがあるかもしれないと思い、『エコミーティング』に参加しようと思いました。」

森田さん
「祖父母が青梅で農業をやっていて、昔から緑に触れ合っていました。『最近、土に触れ合っていないな』と思っていたところ、この活動のことを知り、参加しました。」

この畑の大きな特徴は、栄養となる堆肥を学内で集めた落ち葉から作っていることです。このことについて尾崎准教授は「物質循環」という言葉を繰り返し使っておられました。学内で集めた落ち葉が、養分となって学内の畑に使われ、野菜となり、学内で消費される・・・。東京経済大学の中で一つの循環が生まれているのです。落ち葉を肥料としてできたピーマンは、「素人が作ったとは思えないほどおいしかった(星さん)」そうで、今年のオープンキャンパスの際には、実際に食材として使用されました。作られた野菜が実際にオープンキャンパスで使われる、ということが、森田さんにとって大きなモチベーションとなっているようでした。

堆肥のもとになる落ち葉は、清掃員の方のご協力をもとに大きな箱の中に集められ、発酵によって堆肥化を促進する菌と水を入れて作られるそうです。今年使用した堆肥は2年がかりで作られたものだそうで、星さんは堆肥となった落ち葉を見た時、「落ち葉の姿から腐葉土の状態に変わっていてとても驚いた」といいます。

オープンキャンパスで使われたピーマンの他にも、余った畑のスペースでキュウリやゴーヤも作られ、それらは星さん、森田さんら活動に参加した学生がそれぞれ持ち帰ったそうです。森田さんは「収穫の時が一番楽しかった。自分達で作ったものなのだなと思うと嬉しかった。」と目を輝かせていました。畑の下準備から収穫までの間は、草刈りや水やりなど地味な活動が続くそうですが、定期的に意見交換を行うなど、星さん、森田さんを中心にうまくグループマネジメントをしているようです。そうした時間を経て収穫した野菜は、やはり一味違うのではないでしょうか。

お二人は、すでに来年の活動についても目を向けていて、「来年もオープンキャンパスで出す野菜を作りたい(森田さん)」、「来年は尾崎先生のご指導のもと、堆肥作りに改善を加えたい(星さん)」とおっしゃっていました。来年も、東京経済大学で畑を介した循環が生まれる様子です。これからの活動が楽しみですね。

尾崎准教授、星さん、森田さん、興味深いお話をありがとうございました!

フォトギャラリー

堆肥作りの様子

堆肥作りの様子

畑の様子①

畑の様子①

畑の様子②

畑の様子②

収穫したピーマン

収穫したピーマン

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