【エコリーグ】Campus Climate Challenge (略称:CCC)実行委員会の活動内容(2014/6/26) 環境活動レポート

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環境活動レポート

【エコリーグ】Campus Climate Challenge (略称:CCC)実行委員会の活動内容(2014/6/26)

活動拠点の部屋の前で 記者:佐藤

特定非営利活動法人 エコ・リーグのプロジェクトの一つで、Campus Climate Challenge (略称:CCC)実行委員会の代表、小竹舞さんにお話を伺いました。

CCCは、大学の環境改善活動に関心のある複数の大学の環境サークル・環境ゼミ等のグループの学生が運営をしている団体で、小竹さんは現在大学4年生です。

当サイトとCCCとはエコ大学ランキングがきっかけで、繋がるようになりましたが、今回、改めてどのような活動内容をされているのか、実際の活動拠点にお邪魔してお話をお伺いしてきました。

○年間を通じてどのような活動をされているのですか?
活動は大きく分けて、アンケートやヒアリングでの大学調査 エコ大学ランキング エコ大学白書や成績表の制作、学生や教職員の方々に向けたセミナー・イベントの開催、海外調査・研修になります。

・エコ大学ランキング
全国の大学がどのくらい二酸化炭素を出しているか?大学でどのような地球温暖化対策が行われているか?こうした情報を把握するため調査を行い、年に1回ランキングにして発表しています。団体としては、これまで5回発表を行ってきました。

年に1度、8月頃に、全国の大学へ、環境対策等に関する一斉調査を行います。調査票は、全国の780大学・キャンパスに送ります。調査表の質問項目は、CO2排出・エネルギー使用量から廃棄物、環境教育・研究、マネジメントなどの他、海外の大学の調査指標を参考にするなど、自分たちで勉強しながら質問内容を考えて決めていきます。
今年は、質問項目が、256項目にもなりました。質問が専門的にもなるので、調査表を送ると大学の担当者の方からの問合せもあり、その質問にも私達で対応しています。

昨年、回答していただけた大学は200校でした。 その調査票を回収し、集計や分析をしていきます。集計結果に基づき、ランキングをつけていくと同時に、大学が行う環境対策と傾向を分析し、プレスリリースにランキングと一緒に掲載する原稿も書き上げていきます。プレスリリースや、ホームページなどを通じて、各メディアにも注目してもらえるようにしています。また、高校生向けの大学情報誌などにも掲載されています。今年のランキングは、セクション別に分けて発表します。そうすることにより、地方で頑張る大学にも焦点があたるようにしていければと思います。ランキングの発表が終わると、回答していただいた大学へ、2月頃エコ大学白書とともに、成績表の発送を行います。

・エコ大学白書
年1回出版し、1冊1,000円で、CCCのサイトより販売を行っています。
(過年度のものは一冊500円で販売しています。)

エコ大学白書には、エコ大学ランキングの詳細な結果も掲載いたしますが、その他、各大学個別の環境対策の内容や課題、日本より環境対策について進んでいる海外での事例など、1年がかりで調査し書きあげていきます。
その他、CCCが設立と運営に携わる、国内のサステイナブルキャンパスに関するネットワーク(CAS-Net JAPAN)の情報も紹介しています。

・海外研修
今年は、10月にアメリカのポートランドで行われる会議に参加する予定です。世界各国から専門家と学生が集まるので、海外の情報を収集し、日本での取組みも発信することができればと考えています。



○年間通じて積極的に活動をしている小竹さんですが、そもそもどうしてCCCで活動を
 始められたのですか? 高校生の時から環境問題に興味があったのでしょうか?

高校の時に理系に進むか文系に進むかの進路で迷っていた時、ある大学のオープンキャンパスで海洋の研究をしている先生にお話を伺ったのがきっかけかで環境問題に興味を持ち始めました。

先生のお話が私には衝撃的で、先生が仰るには、「気候変動や環境問題において、現場で取り組んでいるのは私達科学者や研究者であり、政策の意思決定をしている人たちは机上で議論を交わすだけだ」 それを伺った時に、
実際の科学の現場と政策の場所が離れていること、そこに環境問題が深刻になっている理由があるのではないか、と思いました。
自分は、高校は文系でしたが、大学に入ったら、文系、理系を両方学べるところに行きたい、文系の学生も理系の学生も一緒に取り組めるような環境活動ができたらと考え始めました。

○CCCに入るきっかけは?
大学に入学したての頃に、環境サークルに入ろうと探していたところ、私の通っているキャンパスには見当たらなかったのですが、その時にちょうど研究室の先輩から、エコ・リーグという団体があり近々新入生向けのエコ情報交流会というイベントが行われることを教えてもらい、話を聞きにいきました。
気候変動という大きく難しい問題に対して、自分たちの足下であり実際の環境負荷も高い大学のキャンパスで取り組み、そこから社会を変えてゆこうとする姿勢に共感しました。
また、自分のやりたいこととして、在学期間中に自分の大学の環境対策を進めたい、自分で大学に提言していきたい
と思っていたので、それを実践できたらなという思いから参加しました。


○今後やってみたいことは?
今は、創エネや省エネの事業者さんと協力しながら、大学で消費するエネルギーを自然エネルギーでまかなえる
ようにする取組みを、大学に提案、交渉できないかと考えています。
どうしてもお金がかかってしまうことなので、補助金の情報を収集したり、地銀や信用金庫の協力等の土台を
つくるところからはじめ、企業と大学をうまくつなげていけないかと模索しています。

○今後の課題は?
活動を続けるにも参同してくれる学生が少なくて困っています。
現状、一緒に活動をしてくれる学生を募集中です!!


取材を終えて・・・
学生の枠を超えた活動をしている小竹さん、まるで社会人のようだと感じました。
この取材で出会う学生の多くは、大学生という本業以外に、違う顔をもっていて本業を上回って
しまうくらいの大きな活動をして充実している、もちろん、小竹さんもその一人だ。
文系、理系の枠からも飛び出し、自分の通っている大学のキャンパスからも飛び出して、
大学、企業の枠をも超えて、活動を進めている。すごいです!
いろんなこと、うまくいくといいですね、応援しています!


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